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女優の三田佳子さん(66)の次男で歌手の高橋祐也容疑者(27)が15日夜、警視庁三田署に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕された。「人から買った」などと供述しているという。同法違反容疑での逮捕は3回目。
調べでは、高橋容疑者は15日午後7時ごろ、東京都港区芝3の路上で、ビニール袋に入った覚せい剤約0.2グラム(末端価格約1万2000円相当)を所持していた疑い。「不審者がいる」との通報があり、駆けつけた三田署員が逮捕した。
高橋容疑者は未成年だった98年、00年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、01年4月には横浜地裁で懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。00年の逮捕後に劇作家の唐十郎さんの劇団に入団。退団後に「YUYA」の名前で歌手デビューしていた。2007年11月16日 毎日新聞
このところ、芸能人の覚せい剤所持・使用による逮捕の報道が続いています。
覚醒剤の所持・使用が犯罪であり、逮捕により社会制裁を受けるだけでなく、これまで積み上げてきたものを失うこと、使用により健康を害すること、など頭ではわかっていても、使用・再犯を犯してしまう人があとをたたないことからも、一度手を出せば止めることがいかに難しいことかわかることでしょう。
さらに、覚醒剤密輸事件での押収量が年々増えている報道からも、違法薬物乱用者の増加が懸念されます。
弊社では、本気塾という自立支援施設を運営しており、寮生の中には、覚せい剤を乱用し、刑務所出所後、当塾で更生を図っている者もおります。
更生の難しさは、単に、薬物の誘惑があるだけではありません。
違法薬物の使用による弊害については、さまざまありますが、専門書はもちろん警察や財団法人麻薬覚せい剤乱用防止センターなどのホームページからも知ることができます。
再使用をさせないためには、使用していた時の悪い環境を断ち切り、現実と向き合い、支えてくれる人の存在が必要です。
私たちが本気塾で一緒に生活をしていて、初期の過程で見受けられるのが、違法薬物の使用を止めてから加食になり、体重が増えることです。ひどい場合は、糖尿病になる人もいます。また、過去の注射器の使い回しでC型肝炎になる人もいます。
さらに、長年・大量の違法薬物の使用により、精神症状が出て、精神科病院に入通院する場合もあります。幻聴・妄想などの症状は、乱用後から、複数年経ってから起こる場合も結構あります。いわゆるフラッシュバックは、特にアルコールの摂取が引き金になる人も多く見受けられます。
覚せい剤をはじめ違法薬物を止めても、1度でも使用してしまえば、使用前の脳と同じには戻らないという厳しい現実や医療保険の加入ができない場合もあります。また、ケガをすると(たとえば骨折)治りが遅かったり、記憶力の低下など、本人が受け入れ難いことがでてきます。また、障害者となっても、障害の原因が違法薬物であれば、障害年金は受給できないなど、公的な援助が受けられない場合も出てくるのです。
誤解をおそれずに言えば、違法薬物乱用前からあった認知の歪みに、乱用後、さらに、自己中心的な考え方、他罰主義的な考え方が顕著に見受けられるケースにもよく遭遇します。
違法薬物の使用により、今までに経験したこともない快楽や万能感を得ることができでも、その代償は後悔してもしきれないほど、大きいのです。
先に、精神症状による精神科病院への入通院の話をしましたが、精神医療におけるもっと厳しい現実については、次回に譲ることにします。


